- 私に向いてる仕事は何ですか?
- 天職につけるのでしょうか?
- 今の仕事は私に合っていますか?
など、仕事の適性や仕事選びに関するご相談は多いですが、その鑑定結果は「その方が仕事に何を求めているのか」で変わってきます。
- 生活のために働いてお金を稼ぐ
- 人に喜ばれる職業に就きたい
- 子どもの頃からの夢だった仕事に就きたい
天職とは?
天職とは二つの意味があります。
- 宿命的に導かれる職業
- 生まれ持った才能や能力に合った職業
この二つが絶妙に交じり合って「天職」となりますが、天職への導かれ方は人それぞれです。
- 会社経営や伝統芸能に従事する家に生まれて、家業を継ぐなど環境が先にある人
- スポーツ選手やミュージシャンなど天賦の才がある人
天職に就いてから感じる気持ちや人生の流れも人それぞれです。
- 仕事が人生そのものになる
- 仕事に生きがいや幸せを感じる
- 人に感動を与えて喜んでもらえる
- 仕事のために家庭を犠牲にする
- 仕事のために他のことをあきらめざるを得ない
- 役割を果たすために自我を捨てなければいけない
以上のことから分かるように、誰もが必ずしも天職に就くと幸せになるわけではありません。
天職を極めるにはそれ相応の覚悟が必要で、仕事中心の人生になっていく方がほとんどです。
天職へ導かれた方のエピソード
ゴッドハンドと呼ばれる女性セラピストのケース
お客様からゴッドハンドと呼ばれ、同業者からも一目置かれる人気セラピストの女性。
他のセラピストさんには申し訳ないですが「今まで受けてたリラクゼーションって何だったの?」というくらい、素晴らしい技術の持ち主です。
女性の施術を受けた誰しもが「あなたにとってこの仕事は天職ですね。また来ます。」とおっしゃっています。
天職に就いた方は、そのくらい人に感動を与えるものをもっているということですね。
そんな女性は、子どものころ一緒に住んでいたお祖父様とお祖母様によく肩叩きやマッサージをしてあげていたそうです。
そして、学生時代は運動部のマネージャーとして活躍し、そこでも部員たちの身体のケアを担当していました。
卒業後は、会社員として事務職に携わり、結婚と同時に家庭に入りました。
そして子育てが一段落した頃、求人情報でリラクゼーションサロンのセラピストの募集を見ました。
その時、直感的に「この仕事に就きたい!」と思って応募し、採用されました。
そして1年足らずのうちに、そのお店で指名ナンバーワンの人気セラピストになりました。
そこでお客様に喜んでもらえるのは嬉しかったそうですが、お店のマニュアルの中でのサービスに物足りなさを感じるようになっていきました。
そこから、もっとリラクゼーションや人体について学んで独立したいと思うようになり、数年後にその夢を叶えました。
家業を継ぐために結婚を諦めた女性
中小企業の社長の娘(3人姉妹の次女)に生まれ、短大卒業後は父親の会社で働いていた女性。
20代後半にお父様が他界したため、代表取締役になり会社を継ぎました。
その間お付き合いをしていた男性もいましたが、会社経営に集中したいという理由で別れることになってしまいました。
その後ずっと独身を貫き、会社のために尽くしてきたおかげで、お父様の代よりも会社は大きく発展していきました。
60代に入った頃、姉妹の子どもたち数人が会社を継ぎたいという話をしてくるようになりました。
ちょっとした跡目争いのようなことがあり、それに巻き込まれてしまった女性ですが、後継者を決めて自分は会長職として一線を退き世代交代しました。
天職と言えるけれど、生涯の仕事にはならない職業
職探しをするときに必要なのは、その収入で生計を立てられることです。その視点からは「天職=それだけで生計がたてられる職業」と捉えます。
プロスポーツ選手
プロスポーツ選手は、いずれ引退がくるのでその職業に就ける期間は限られています。
引退した後は、第二の人生を歩むことになります。
なので間違いなく、そのスポーツが「天職」と言えます。
アーティスト
アーティストには、ミュージシャン、俳優、絵描き、彫刻家などいろんな分野があります。
そういった様々なアートで生計を立てている方もいらっしゃいますが、それは極一部の方だけです。
サラリーマンやアルバイトをしながら、アートに携わっているセミプロやアマチュアの方たちがほとんどです。
適職とは?
適職とは、その方が持っている能力や才能などを活かして無理なく働ける仕事です。
適職に就くと、どうなる?
- 無理なく働けるため、ストレスが少ない
- ミスや失敗が少なく、周りの方との信頼関係が築きやすい
- 長くその仕事を続けやすい
向いていない仕事に就くと、どうなる?
- 失敗やミスが多く、落ち込んだり周りに迷惑をかけてしまいがちになる
- 人間関係の悪化やリストラなどにつながる可能性がある
接客業にやりがいを感じている女性のケース
その女性は、学生の頃ファストフード、居酒屋、コンビニなどで楽しくバイトをしてました。
卒業後は9時~17時勤務で土日休みが良いという希望で、ある会社の事務職に就きました。
しばらくは新鮮な気持ちで仕事をしていましたが、段々と「本当にこの仕事でいいのかな?」と考えるようになっていきました。
能力的には仕事ができないわけではなかったし人間関係も良かったけれど、楽しさやりがいを感じなかったそうです。
やっぱり接客業が自分には合っていると思い直して、アパレル系のショップに転職しました。
そのお店で大活躍し役職にも就きましたが結婚を機に退職し、その後は生活のペースに合わせて何度か勤め先を変えながら、接客業のパートで働いています。
自分に合った仕事の選び方とは?
目的や重視したいものに合わせた仕事選びが大切
仕事を選ぶとき、重視することは人それぞれです。
- 生活に必要な収入を得るため
- 好きなことや得意なことを仕事にしたい
- 仕事で社会貢献をしたい
- 将来を見据えて必要なスキルを身につけたい
など、自分が何を重視して仕事を選びたいのか明確にしてから、仕事を探していくと良いですね。
ハローワークや占いなどで、相談する場合も同じです。どういう基準で仕事を選びたいのかを先方にお伝えしてください。
①生活に必要な収入を得るため
大半の方の働く理由は、生活費を得るためです。
自分の生活費だけを考えていれば良い独身時代は、バイトや派遣などの働き方をしている方も、結婚すると収入を安定させ家族を養うために、正規雇用など安定した仕事を選ぶようになるケースが多いです。
②好きなことや得意なことを仕事にしたい
憧れの職業に就いたり、自分の好きなことや得意なことを仕事にしたいと考える方は多いです。
- ピアノ講師のように、子どもの頃から身に着けたスキルを生かして仕事にする
- 興味のある分野で大学院まで進み、その分野の第一人者となる
- 子育てを終えて好きなことにチャレンジし、ハンドメイドなどの講師になる
③仕事で社会貢献をしたい
- 世界平和に尽力したい
- 動物愛護に関わる仕事に就きたい
- DVで苦しんでいる人たちを助ける仕事がしたい
など、正義感や問題意識から社会貢献につながる仕事をしたいと考える方もいらっしゃいます。
- 社会問題に取り組む企業や団体の職員として就職する
- 自らNPO法人を立ち上げる
- ボランティアとして携わる
こういった仕事を選ぶ場合、お給料や待遇が良いとは言えないケースが多いです。
④将来を見据えて必要なスキルを身につけたい
例えば、調理師免許を活かして仕事をする場合。
- ホテルのレストランで働く
- 社内食堂の調理を担当する
- 高級レストランを経営する
- 大衆食堂を経営する
など、いろいろな働き方があり、それぞれに求められる能力や知識などは異なります。
自分がどのような環境で働きたいかをイメージして仕事を選びましょう。
将来的に起業や独立をするという目標がある場合、経験を積んだり技術を磨くために同業他社で働いたり、起業した際に必要な事務や営業などを経験するためにその仕事に就いてみると良いですね。
天職、適職、職探しについてのまとめ
天職と適職、自分に合った仕事の選び方についてお届けしました。
仕事選びのポイントは人それぞれです。